EMECS(閉鎖性海域の環境管理)国際シンポジウム参加のため来日された「有機スズ汚染」研究の
韓国海洋研究所 Won Joon Shim 博士が、来所されるので、ミニシンポジウムを企画しました。
http://www.emecs.or.jp/2000thai-sympo/pdf/re-oh.pdf

ミニシンポジウムのお知らせ
「船底防汚塗料(PCB, 有機スズ) 分析法と環境汚染」

日時 2001年11月19日(月) 10:00-12:00
場所 兵庫県立公害研究所6階 
    神戸市須磨区行平町3-1-27
    TEL 078-735-6911 FAX 078-735-7817

プログラム
「EFFECTS OF ORGANOTINS IN THE COASTAL ENVIRONMENT OF KOREA 」(PDF, PPT)
    (韓国の沿岸環境における有機スズの影響)
                 沈 遠ジュン(禾享) Shim WonJoon 韓国海洋研究所(KORDI)
「PCB底質汚染と起源推定 船底塗料の寄与」
                 中野 武   兵庫県立公害研究所
「有機スズの分析と環境動態」
                張野 宏也  大阪市環境科学研究所
「LC/MSを用いたジラムの分析」
                 森脇 洋   大阪市環境科学研究所

写真1 写真2
写真3  


Post Organotin ポスト有機スズ
(解説)  船底防汚塗科は船体抵抗の増加を防止し、燃料消費の経済性を向上させるために
大変重要なものである。十数年前に開発された有機スズ防汚剤のTBTやTPTは優れた 防汚性を有するもの、
環境中への蓄積影響、人体への長期摂取の場合影響が問題 視されるようになり、化審法によりその使用が
厳しく規制されることとなった。
 2003年1月に世界的に有機スズ船底塗料が全面的に禁止される見通しのなか、 有機スズに替る防汚剤
の検討が進められている。塗料化技術と防汚性とについて 概略の目処が得られている新規の防汚剤14種類の
環境保全性と安全性とを確認する ために、化審法に従った試験と共に、防汚性も含めて、関連業界で検討さ
れている。

・PCB:72年生産中止。54-71年に5.7万トンを生産、 熱媒体・ノーカーボン紙・電気製品などに使用。
     74年、化審法第1種特定化学物質。
・ジラム:CAS 137-30-4  ビス(N,N-ジメチルジチオカルバミン酸)亜鉛
     49年農薬登録のジチオカーバメイト系殺菌剤。93年の生産量は、原体360トン。
・有機錫:トリブチルスズ(TBT)とトリフェニルスズ (TPT)に環境ホルモンの疑い。 船底塗料や漁網防汚剤。
     TBTのうちトリプチルオキサイド(TBTO)は、90年、 化審法第1種時定化学物質。
     その他のTBT・TPT も第2種特定化学物質に指定。 現在では外航船以外使用されず。

(参考資料) 代替防汚剤
分解性がよく長期毒性も低いと想定された化学物質2種類
N,N-ジメチルクロロフェニル尿素 (難分解性、低濃縮性、変異試験陰性)
N-(フルオロジクロロメチルチオ)フタルイミド (加水分解して食分解性物質に変化)
スクリーニング毒性試験1(細菌を用いる復帰突然変異試験)
N,N-ジメチルクロロフェニル尿素、
N,N-ジメチル-(N-フルオロジクロロメチルチオ)スルファミド
2-ピリジンチオール-1-オキシド亜鉛塩
2,4,6-トリクロロフェニルマレイミド
いずれの結果も陰性、一部の分解生成物は要追加試験
スクリーニング毒性試験2(ほ乳類培養細胞を用いる染色体異常試験)
比較的安全佳が高いと想定されるがデータのない化学物質4種類
2-メチルチオ-4-t-ブチルアミノ-6-シンクロプロピルアミノ-s-トリアジン
2,4,5,6、テトラクロロイソフタロニトリル
N,N-ジメチル-(N-フルオロジクロロメチルチオ)スルファミド
2-ピリジンチオ-ル-1-オキシド亜鉛塩
いずれも弱い陽性、または疑陽性 有機化学物質でないため化審法の対象外と想定されるもの

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指定化学物質
4,5-ジクロロ-2-n-オクチルイソチアゾル-3-オン 船底塗料用防汚剤