琵琶湖流域の森林土壌中のダイオキシン類濃度を実測調査した結果、有機炭素

含有率に比例し、その傾きは小流域毎に異なることを確認した。大気拡散モデ

ルを用いてダイオキシン類の挙動をシミュレートし、大気濃度と沈着量を推定

した結果、良好な再現性が得られた。

これらの結果から、小流域毎のダイオキシン類汚染度は長期間の沈着・蓄積量

を考慮することによって、ダイオキシン類の土壌含有量は有機炭素含有率を

用いて推定可能であることがわかった。