第8回ワークショップから第9回へ

「第8回国際PCBワークショップ:学校のPCB」は、2014年10月5-9日に米国マサチューセッツ州ウッズホールで開催されました。
最初の二つのセッションは、PCBの異性体構成・挙動・分布・風化と、PCBに見いだされた毒性の多重性に関する最新の知見の発表でした。セッション3と4は、建物内、とりわけ校舎内でのソース・発生・暴露に焦点を置きました。セッション5では室内空気中に見いだされたPCB暴露から生じる可能性のある生物学的/毒性学的作用が議論されました。最後のセッションでは、これらの汚染物質の規制に官庁がいかに取り組むべきかの議論により、得られた知識を政策へと転換しました。

PCBの発生源・挙動・分布・環境修復・政策に関する最新の知見が発表されるという点において、第9回国際PCBワークショップも、前回と同様です。前回と異なる点は、第8回ワークショップが特に空気中、室内、わけても校舎内のPCBとそれにかかわる問題に焦点を置いていたのに対し、第9回では、アジアにおけるPCB、アジアにおける汚染物質対策に焦点をあてます。汚染された食品を通じたPCB暴露の影響に関するアジアでの事例をとりあげるヒトの暴露のセッションもあります。最新の知見、さらに、アジアにおける暴露・リスク評価と環境保護の取り組みについてのセッションにより、第9回国際PCBワークショップは必要かつ有益な場となります。


これまでの国際PCBワークショップ

第1回:2000年
レキシントン、USA
第2回:2002年
ブルノ、チェコ
第3回:2004年
イリノイ、USA   写真
第4回:2006年
第5回:2008年
第6回:2010年
第7回:2012年
第8回:2014年
第9回:2016年

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